白澤社ブログ

人文社会系の書籍を刊行する小さな出版社です。

『最小の結婚』合評会ポスターと関連読書会のご案内

先日、『最小の結婚』合評会(2/8、国際基督教大学)のご案内をいたしました。
https://hakutakusha.hatenablog.com/entry/2020/01/08/144648
このイベントのポスターが公開されました。
以下のCGS公式ページ内にあるリンクよりポスターをダウンロードいただけます。
http://subsite.icu.ac.jp/cgs/event/post-86.html
「無料、予約不要」がうれしいですね。
また、イベントにあわせて読書会も開催されるようです。
1月29日(水)、2月5日(水)のランチタイム(12時50分頃から)に開催予定。
1月29日は『最小の結婚』の第1部、2月5日は同書第2部を読むそうです。
こちらも以下のリンクに詳細がございます。
http://subsite.icu.ac.jp/cgs/post-87.html
開催時間の関係で主に開催校の学生・教職員向けですが、学外の方のご参加も歓迎、だそうです。
御用とお急ぎのない方は奮ってご参加ください。

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『最小の結婚』合評会のご案内―2/8国際基督教大学

来る2月8日に、国際基督教大学(東京都三鷹市)にて、『最小の結婚』合評会が下記の要領で催されます。
フェミニズム政治哲学の岡野八代氏、ロールズ『正義論』の訳者である川本隆史氏、「いまこそ〈反婚〉を!」と訴えるクィア神学の堀江有里氏が、『最小の結婚』監訳者の久保田裕之氏を囲んで、ブレイクの提唱する「結婚の最小化」を検討します。
結婚をめぐるジレンマーー『最小の結婚』合評会

 日時:

2020年2月8日(土)、14:00-18:00
 
場所:
国際基督教大学本館116号室

 

 社会制度としての結婚は、私たちの生を保障するものでもあり、損なうものでもある。このようなジレンマに対して、結婚の制約を取り払いつつ、ケア関係のみを保障するものとしてそれを政治的リベラリズムの立場から再構築しようとするE・ブレイクの『最小の結婚』は、一つの優れた、しかし論争含みの応答を呈している。

この合評会形式のイベントでは、昨年11月に出版された日本語訳の訳者と、関連領域の専門家である評者のみなさんにお話しいただく。本書の意義を捉え、また、結婚について考えなおす契機としたい。

 

登壇者(敬称略):

久保田裕之日本大学教員、『最小の結婚』監訳者)

岡野八代(同志社大学教員、評者)

川本隆史国際基督教大学教員、評者)

堀江有里(国際基督教大学等 教員、日本基督教団牧師、評者)

 

コーディネータ:羽生有希(CGS 研究所助手) 

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謹賀新年2020

あけましておめでとうございます。
白澤社は本日より通常通りの営業を始めました。
今年(2020)は子年。
猫の前の鼠とならず、せめて窮鼠猫を噛むよう(初笑)心がけてまいります。
さて、本年最初のお知らせは、ご評判をいただき品薄状態の続いていた『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(エヴァ・フェダー・キテイ著 岡野八代・牟田和恵監訳)の重版(四刷)です(1/17出来予定)。
某大手オンライン書店では、定価(4400円+税)の倍以上高値を付けた出品者を紹介していますが、今月末には一般の書店さんで定価でご購入いただけます。
このほか本年上半期には、ご好評いただいた『翻訳がつくる日本語』の著者・中村桃子さん(言語学者)による新敬語論(タイトル未定)、東京大学から香港城市大学に移られた林少陽さん(日中比較思想史)による東アジア論『礼の帝国―東アジアにおける贈与のヘゲモニー』など、刊行予定が目白押しです。
白澤社は本年も、人文・社会のジャンルで出版活動に取り組みます。
どうかよろ
しくお願いいたします。

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今月下旬重版出来!

2019年仕事納め

白澤社は今日が仕事納めです。
明日から年明け1月5日まで、年末年始のお休みとなります。
2020年1月6日(月)から平常通りに営業いたします。
今年は、下記の4点の単行本を刊行いたしました。
 
**『イラストで読むキーワード哲学入門』
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[書 名]イラストで読むキーワード哲学入門
[著者名]永野潤
[頁数・判型]四六判並製、208頁
[定 価]1800円+税
ISBN:978-4-7684-7975-9 
斬新なベルクソン研究で知られる哲学者の平井靖史さん(福岡大学)がツイッターで紹介してくださいました。
永野潤『イラストで読む キーワード哲学入門』。各記事が見開き2頁の短さなのに、ほぼ常にマンガやアート作品の例から始めて現代の概念・理論まで手品のような鮮やかさで繋げてて一瞬で頭に入る、さっすが永野さん。」
https://twitter.com/hiraiyasushi1/status/1145243550231121920
 
 
**『表象天皇制論講義』
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[書 名]表象天皇制論講義
[副 題]皇族・地域・メディア
[著 者]茂木謙之介
[頁数・判型]四六判上製、288頁
[定 価]3400円+税
ISBN978-4-7684-7976-6
2019/7/14付 信濃毎日新聞の書評欄、『週刊東洋経済2019.9/14号.特集天皇と日本史』で紹介されました。

 

**『異世界と転生の江戸』
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[書 名]異世界と転生の江戸
[副書名]平田篤胤松浦静山
[著 者]今井秀和
[頁数・判型]四六判並製、240頁
[定 価]2500円+税
ISBN978-4-7684-7977-3
著者・今井秀和さんが怪異怪談研究会主催のトーク・イベント、ホラー・アカデミア#9「迷宮・江戸怪談をさまよう」に登壇。

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左から今井さん、『新選百物語』翻刻・注・訳の岡島由佳さん、〈江戸怪談を読む〉シリーズでお世話になりっぱなしの横山泰子さん、司会の赤井紀美さん。
今井さんの「河童の卵」や、岡島さんの自分の口からは言いにくい話などで満席の会場が沸いた一夜の様子は下記をご覧ください。↓
ホラー・アカデミア第9夜「迷宮・江戸怪談をさまよう」当日実況&感想まとめ
https://togetter.com/li/1448243

  

 **『最小の結婚』

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[書 名]最小の結婚
[副書名]結婚をめぐる法と道徳
[著 者]エリザベス・ブレイク Elizabeth Brake
[訳者]久保田裕之(監訳)  羽生有希・藤間公太・本多真隆・佐藤美和・松田和樹・阪井裕一郎(訳)
[体 裁]四六判上製、384頁 [定 価]4200円+税
ISBN978-4-7684-7978-0  
[原書名] Minimizing Marriage: Marriage, Morality, and the Law (Studies in Feminist Philosophy)  by Elizabeth Brake Copyright c 2012 by Oxford University Press, Inc.
週刊エコノミスト2020.12・31/1・7合併号』(荻上チキさんの「読書日記」)、2019/12/26付 西日本新聞夕刊で紹介されました。
『最小の結婚』は厚めの理論書ですが、思わぬご好評をいただいているうえ、年明け2020年2月8日(土)には国際基督教大学で「結婚をめぐるジレンマ」と題して『最小の結婚』合評会が催されます。ますます目が離せません。
 
**よいお年を!
哲学、表象文化史、近世怪談研究、ジェンダー論・政治哲学とジャンルはさまざまですが、僭越ながら、今これが大事・今これが面白いと思うテーマに取り組んできたつもりです。
このほか、既刊書では、『新選百物語』が『小説推理』2019.3号、東雅夫さん執筆の「今月のベストブック・幻想と怪奇」で「数ある百物語本の中でも、これまで本格的な紹介がなされてこなかった書目だけに嬉しい企画である。」と高評。
『死霊解脱物語聞書』も紀伊國屋書店出版部さんのPR誌『scripta autumn 2019』、能楽師・安田登さん執筆による『野の古典』第二十一回「怪談、怨霊、鎮魂」で紹介されました。
さて来年は、ロングセラー『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(E・キテイ著)の重版(四刷)を皮切りに、今これが面白いと思う本の出版に精いっぱい取り組んでまいります。
それでは、よいお年をお迎えください。
 

西日本新聞で『最小の結婚』紹介

2019/12/26付 西日本新聞夕刊で、新刊『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(エリザベス・ブレイク著/久保田裕之監訳)が紹介されました
該当箇所を抜粋させていただきます。
「 結婚という制度について、政治哲学など多様な視点で考察。法の下に平等な制度とは何か、自身の見解を示しつつ新たな論点を提起する。著者は米ライス大教授(哲学)。専門は倫理学、応用倫理学、政治哲学など。」
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/571555/
西日本新聞さん、ありがとうございました。
 
なお、『最小の結婚』の在庫はございます。
大手オンライン書店アマゾンさんでは、しばらく前から品切れ状態のまま、「新品」と称して、定価を超える高値を付けた出品者を紹介していますが、いかがなものかと憂慮しています(本日14:00現在)。
『最小の結婚』は、新刊書店さんや他のオンライン書店さんで、定価(4200円+税)で流通しています。
小社にも在庫はありますので、店頭に見あたらなければ書店さんを通してご注文下さい。

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『最少の結婚』の書誌データは以下の通りです。
[書 名]最小の結婚
[副書名]結婚をめぐる法と道徳
[著 者]エリザベス・ブレイク Elizabeth Brake
[訳者]久保田裕之(監訳)  羽生有希・藤間公太・本多真隆・佐藤美和・松田和樹・阪井裕一郎(訳)
[体 裁]四六判上製、384頁 [定 価]4200円+税
[ISBN]978-4-7684-7978-0 C1036 \4200E
[原書名] Minimizing Marriage: Marriage, Morality, and the Law (Studies in Feminist Philosophy)  by Elizabeth Brake Copyright c 2012 by Oxford University Press, Inc.

プレゼントに『最小の結婚』はいかが?

今日はクリスマス・イブですね。プレゼントはお決まりですか?
本もすてきな贈り物になります。
 小社の新刊『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(エリザベス・ブレイク著/久保田裕之監訳)はいかがでしょうか。
カバー絵のカップルのイラストがハートウォーミングに見えませんか?

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※小社ではマフラーは扱っておりません(写真は見本です)。

『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』は、全国の主要書店で好評発売中です。
店頭在庫をネットで確認できるサイトもあります。
紀伊國屋書店さんのサイト↓
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784768479780
ジュンク堂書店さんのサイト↓
https://honto.jp/netstore/pd-book_29985696.html
『最少の結婚』の書誌データは以下の通りです。
[書 名]最小の結婚
[副書名]結婚をめぐる法と道徳
[著 者]エリザベス・ブレイク Elizabeth Brake
[訳者]久保田裕之(監訳)  羽生有希・藤間公太・本多真隆・佐藤美和・松田和樹・阪井裕一郎(訳)
[体 裁]四六判上製、384頁 [定 価]4200円+税
[ISBN]978-4-7684-7978-0 C1036 \4200E
[原書名] Minimizing Marriage: Marriage, Morality, and the Law (Studies in Feminist Philosophy)  by Elizabeth Brake Copyright c 2012 by Oxford University Press, Inc.

『週刊エコノミスト』誌で『最小の結婚』紹介

今日発売の『週刊エコノミスト2020.12・31/1・7合併号』(毎日新聞社)で、小社刊『最小の結婚――結婚をめぐる法と道徳』(エリザベス・ブレイク著/久保田裕之監訳)が紹介されました。
荻上チキさんの「読書日
記」で、「現在の「性愛規範性」を徹底して問い返す本書の鋭さは、近年の哲学書の中でも群を抜いてスリリング」と高評価!
荻上さんは、浜野ちひろ『聖なるズー』(集英社)、デッカー『見えない性的指向』(明石書店)と並ぶ「セクシュアリティー本 2019年の収穫」の一冊として、『最小の結婚』を大きく紹介してくださいました。
週刊エコノミスト』さんのサイトはこちら↓
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200107/se1/00m/020/013000c
同記事より該当箇所を抜粋します。
「ブレイクは哲学的アプローチにより、従来の結婚論議異性愛者による一対一の排他的な性愛関係が中心的で、それを善きものとする「性愛規範性」を含んできたことを指摘し、そのような価値に基づいた結婚制度は、さまざまな差別を肯定してきたと喝破する。(中略)
現在の結婚制度は、家父長制と結びつくことで、所有的・支配的・束縛的な関係性をもしばしば肯定する。同性婚夫婦別姓をめぐる議論も、おおむねは従来の結婚制度の拡充や模倣として位置づけられがちだった。対してブレイクは、道徳から切り離され、より公正で、高いアクセサビリティーを含む「最小結婚」を提案する。ブレイクの議論はラディカルなようでいて、実際はリベラリズムからの結婚擁護、あるいは結婚制度のリノベーションだ。」

 

荻上チキさんはこのように『最小の結婚』の特徴を指摘したうえで、次のように評価してくださいました。
「現在の「性愛規範性」を徹底して問い返す本書の鋭さは、近年の哲学書の中でも群を抜いてスリリングである。」
大事なことなので二回言いました。
荻上チキさん、ありがとうございます。うれしいです。
 
なお、『最小の結婚』の定価は、4200円+税です。大手オンライン書店アマゾンでは、一週間以上前から品切れ状態のまま、「新品」と称して、定価を超える高値を付けた出品者を紹介していますが、いかがなものかと憂慮しています(本日16:00現在)。
『最小の結婚』の在庫はございます。新刊書店さんや他のオンライン書店さんで、定価(4200円+税)で購入できます。
小社にも在庫はありますので、最寄りの書店さんの店頭に見あたらなければ書店さんを通してご注文下さい。
なお、ジュンク堂書店池袋本店さんと、紀伊國屋書店新宿本店さんには店頭在庫のあることをこの目で確かめてまいりました。
店頭在庫をネットで確認できるサイトもあります。
ジュンク堂書店さんのサイト↓
https://honto.jp/netstore/pd-book_29985696.html
紀伊國屋書店さんのサイト↓
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784768479780
『最少の結婚』の書誌データは以下の通りです。
[書 名]最小の結婚
[副書名]結婚をめぐる法と道徳
[著 者]エリザベス・ブレイク Elizabeth Brake
[訳者]久保田裕之(監訳)  羽生有希・藤間公太・本多真隆・佐藤美和・松田和樹・阪井裕一郎(訳)
[体 裁]四六判上製、384頁 [定 価]4200円+税
[ISBN]978-4-7684-7978-0 C1036 \4200E
[原書名] Minimizing Marriage: Marriage, Morality, and the Law (Studies in Feminist Philosophy)  by Elizabeth Brake Copyright c 2012 by Oxford University Press, Inc.

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